高配当株を探す、簡単なようで難しいこの問題について考えてみたいと思います。
各証券会社の提供しているスクリーニングツールで配当が高い順から並べて、そこからピックアップしている人もいると思いますが、それだけでは安心できません。
その時だけの「会社設立〇〇年の記念配当」であったり、たまたま業績が良くて株主へ一時還元した「ボーナス配当」かもしれません。
それだけならまだしも、本来は業績が悪化しているのに株主を引き止めるためだったり、配当に釣られてやってくる初心者の「カモ投資家」を集めるためだったり。
なので、高配当投資家としては『この企業は安心して投資できて、長期間配当を出してくれる企業なのか』を見極める必要があります。
これだけ見よう5つのポイント
企業を健全性を見るためには色々と指標はありますが、この5つを見ておけば安心です。
- 配当が3.75%以上
- 営業利益率10%以上
- 自己資本比率が50%以上
- ROE8%以上
- 総還元性向が40%未満
①:配当が3.75%以上
税引後の利回りが3%は欲しいため
②:営業利益率10%以上
売上に対しての営業利益が10%はないと配当原資ないよねってハナシ
③:自己資本比率が50%以上
この率が高ければ高いほど潰れにくいよ
④:ROE8%以上
外国人投資家は日本の上場企業に対してROE8%以上を求めている
ROEとは自己資本利益率のこと
Return On Equityの略。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。 計算式はROE=当期純利益÷自己資本。
⑤:総還元性向が40%未満
総還元性向が50%なら利益の半分、100%なら全部を株主に還元するということ。100%利益の還元はありがたいけど、会社に利益残しておかなくて大丈夫なの?
+α、ここも見れたらいいねって指標
5つ指標にプラスアルファとして以下の5つも頭の片隅に置いてくれたら鬼に金棒かなと思います。
・売上高が安定している
・EPSも右肩上がり
・一株配当が右肩上がり
・現金比率高め(借入金に対して30%以上)
・その業界でナンバーワンの企業orトップシェア(もっと言えば世界トップシェアだとなお良し!)
世界トップシェアの日本企業はたくさんあって、一例を挙げると
三菱ケミカル、ブリヂストン、昭和電工、東芝、日立、パナソニック、三菱電機、住友電工、ホンダ、キヤノン、日本電産、東レ、HOYA、ファナック、JUKI、ソニー
などがあります。
ここまで見れたらあとは投資をしてみよう!
まとめ
コアラが見ているのは単純にこの5つ
- 配当が3.75%以上
- 営業利益率10%以上
- 自己資本比率が50%以上
- ROE8%以上
- 総還元性向が40%未満
と、余裕があればの+αの指標5つ(合計10指標)のみ。
優良高配当株を探すには企業分析は必須です。
この簡単な指標だけでもコアラはいいポートフォリオを構築し、日本株からの年間配当80万円弱、さらには投資元本から+30%となっています。
◎無料で使える3つのツール、使用しているサイトはこちらの記事も参考にどうぞ。
◎米国のオールドエコノミー株(総じて高配当)にも投資しています。